柿の木台M邸-天窓付き階段を中央に配する2階リビングの家-
通常2階にリビングを置くプランは、明るく開放的なLDKとなる一方で、1階にその分のしわ寄せが生じます。また平面の中央に階段を配する案は、全体の動線がコンパクトに収まる一方で、広々とした空間が確保し難い傾向があります。この住宅ではその両方を採用し、更に階段真上をトップライトにすることなどによって、それらデメリットの解消を試みました。だから一見どこにでもありそうで、あまり見かけないにプランになったかもしれません。(平面図・断面図)
施主のMさんは建築デザイン全般に対する造詣が深く、空間に対する光のあり方に鋭敏で、よってこんなちょっと変わった?空間構成の提案に対しても深くご理解いただき、受け入れていただいたように思います。住まい手はそんな方でしたので、ステップアップするデッキテラスや、ピクチャーウインドウ前の造り付けのソファー、木製サッシ廻りの納まりなどの細部に至るまで、こだわりを持って色々なテーマに挑戦した住宅となっています。
- 計画概要
- 所在地 横浜市青葉区柿の木台
- 主要用途 個人住宅
- 家族構成 夫婦+子供2人
- 設計 建築 遠藤誠建築設計事務所
- 構造 野村一級建築士事務所
- 施工 (株)バウムスタンフ
- 敷地面積 155㎡(47坪)
- 建築面積 56㎡(17坪)
- 延床面積 116㎡(35坪)
- 構造 木造軸組構法
- 階数 地上2階
- 設計期間 2014.03~2014.08
- 施工期間 2014.09~2015.03
- 平面図
- 断面図