ワークス-2016.10 箱根板橋S邸

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箱根板橋S邸-高台に建つ和洋折衷の家、ヴォーリズ建築へのオマージュ-

ご主人は私と同郷(小田原)で、現在も私と同じ杉並区在住、そんな繋がりから定年後に生まれ故郷で暮らすための家の設計のご依頼いただきました。
住まい手はものすごく建築に精通されている方で、希望する建築にも確固たるイメージがおあり。やがてそれが戦前の日本で数多くの西洋建築を手がけたアメリカ生まれの建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築であることをご主人自らが付きとめられました。
時間は十分にあるプロジェクトだったので、京都の駒井邸をはじめとするヴォーリズ設計のいくつかの住宅をお施主さんと一緒に見学するなどして、じっくりと方向性を絞っていきました。テイスト的にはこの駒井邸に極力近づけることに尽力し、一方プラン的にはごくシンプルな割り付けで、配置中央の回り階段とそこに沿うビルトイン暖炉が唯一の特徴、というところに落ち着きました。非常に素直でひねりの無い間取りとも言えますが、これもまたヴォーリズから影響と言えるでしょう。
これまで当事務所で設計した住宅には無かったテイストでしたが、とても良い経験をさせていただきました。

  • 計画概要
  • 所在地 神奈川県小田原市板橋
  • 主要用途 個人住宅
  • 家族構成 夫婦
  • 設計 建築 遠藤誠建築設計事務所
  •    構造(株)野村基建築構造設計
  • 施工 大同工業(株)
  • 敷地面積 740㎡(224坪)
  • 建築面積 124㎡(38坪)
  • 延床面積 190㎡(57坪)
  • 構造 木造軸組構法 一部RC造
  • 階数 地上2階
  • 設計期間 2014.2~2015.11
  • 施工期間 2015.12~2016.09
  • LinkIcon配置図
  • LinkIcon1階平面図
  • LinkIcon2階平面図
  • LinkIcon断面図

階段と暖炉
撮影:遠藤誠建築設計事務所
玄関サニタリーキッチンダイニング階段2階サンルーム1サンルーム2車寄せ天井外観1外観2
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