倶楽部 我山(がざん)
オーナーの要望は「山荘のようなクラブハウス」ということでした。そのためには建物のボリューム感をできるだけ小さく押さえることがポイントですが、そうはいってもゴルフのクラブハウスはそれなりの面積が必要になります。結局、フロントや事務、ロッカーと浴室、レストランという機能ごと3棟に分け、渡り廊下やブリッジで繋ぐという構成に行き着きました。
各棟の周囲に植えられたたくさんの樹木が、今では青々と茂り、その合間から羽目板張りの外壁が覗くという環境になっています。クラブハウスとしては一風変わった装いですが、たまの週末に都会を離れ、自然の中で1日リフレッシュするという目的からすれば、これが「あるべき建築の姿」として正解だったような気がしています。