コラム-2008.11.02 山溪園

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2008年11月2日
日本建築好きの友人から勧められていたこともあり、前々から横浜三溪園(>リンク)は一度訪れねばならないと思っていました。ただ、行こうと思えばいつでも行けるという微妙な距離のせいで、これまで行かずじまいだいだったわけですが、この度横浜トリエンナーレでの催しも園内であると聞き、ようやくここに馳せ参ずることと相成りました。
三溪園は横浜本牧にあり、10棟の重要文化財を含む古建築群が移築された庭園です。私が訪れた休日はトリエンナーレ以外にも、菊花展や鶴翔閣という建物内での生け花展覧会などの催しもあり、思ったよりも多くの人で賑わっていました。でも建築好きにとってはやはり数奇屋風書院造りが見もの。特に臨春閣はちょっと桂離宮を思わせる佇まいで、簡素でありつつも深い陰翳を持つ味わい深い空間、庭との景観も相まって十分な見ごたえがあリます。
一方トリエンナーレの方は、難解というか、ロジック重視のインスタレーションが多く、個人的には少し期待はずれでした。もう少し体感する側(一般人の)とのコミュニケーションを大事にしてくれてもいいような気もするのですが、まぁ純粋芸術はそうじゃいけないのかもしれません・・・。(ちなみに最後の濃霧の写真は中谷芙二子さんの「滝」というタイトルのインスタレーションです)
でも、とにかく三溪園オススメですので、「桂や修学院は見たいけど、いつも予約がいっぱいだしなぁ・・・」と思っているそこのあなた、訪れてみてはいかがでしょう?

山溪園臨春閣外観三溪園臨春閣山溪園臨春閣内観山溪園旧東慶寺仏殿旧屋箆原家住宅山溪園大池越し全景山溪園トリエンナーレ
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